マツダ車のCMに例えてビジネスを考える

峠で車をかっ飛ばす世界観

魅力的な文章を書くには、結局のところ『何を書くか?!』・・が大事です。

何を書くか?・・を考える時に、やはりマーケティング抜きには語れません。

ではでは・・

  『スポーツカーの世界観』

ビジネスでは、「物を売るな。体験を売れ」・・なんてよく言います。

コーナーリング、ハンドリングを売りにした、スポーツカーの CM がありました。

マツダ車の CM 。

コーナーリング、ハンドリングというのは、

曲がり角で急ハンドルを切ると車が鋭く反応する。

運転していて、楽しいんですね。

社長さんがお抱え運転手を雇って乗るような車は楽しくない。

楽しむというより、ゆったりとした乗り心地を味わうような車です。

さて、マツダのCMですが・・

あれに反応する層がどれだけいるでしょうか?

サーキットでいつも走っている、もしくは峠を攻めている(笑)ような人でないと、

あの世界観は理解できないと思います。

もしあのCMが、スピード感や加速感を強調したものであれば、

印象は変わっていたかもしれない。

誰でも、アクセルをグイッと踏み込んだ経験があるだろうし、

容易にスピード感や加速感は想像できますよね。

ちょっとしたスポーツカーを乗ったことがあれば、その世界観を既に持っているわけです。

同じスポーツカーを乗り回していても、世界観はいろいろです。

スピードや加速感にワクワクする人。

峠など、カーブの連続するところで楽しむ人。

フェラーリというステータスに魅力を感じる人。

それぞれの世界観があります。

どんなに速い車に乗っていても、

タイヤをキュルキュル鳴らしながら急カーブを走り抜けたことのない人には、あのマツダのCMは届かない。

マツダは顧客層をかなり絞って、独自路線を歩んだのでしょう。

『経験がないことは想像できない』

ビジネスにおいては知り得る限り、
買い手の世界観を知っておいた方がいい。

スポーツカーを売るなら・・

スピードや加速の世界観。

急カーブを走り抜ける楽しい世界観。

もちろん、ゆったりした乗り心地、

スポーツ性能を生かすための硬い乗り心地。

フェラーリのように、ブランドとなっているその世界観。

お金持ちなら憧れるであろう世界観。

それぞれの世界観を知っておいて損はない。

ビジネスとは、お客様の世界観を探求し続けることです。